日生学園教育レポート6−2000年教育方針−
挑戦者を育てる
2章 知能主義に対応した教育

(1−1)数学力をつける−文責 数学科主任 村上 嘉男−前のページへメニューへホームページへ


 数学が必要な時代がやってきました。理系の科学だけではなくて文系の科学でも必要とされる時代がやってきました。もちろん、一つにはIT工学、遺伝子工学、ロボット工学、金融工学などなどの次代の中心を担うであろう多くの技術が工学が担っており、その基礎が数学であることです。更には、いかなる科学であれ、大量の情報を処理するためのコンピュータの利用抜きには考えられなくなることもそうです。
 それだけではなくて、次の時代に生きる人に必要とされる多面的な発想力を育てるためには、数学はなくてはならない教科なのです。例えば数学では、一つの問題を解くのに、代数的な手法を取るのか、解析的な手法を取るか、幾何学的な手法を取るかによって異なってきます。しかも、そうした様々な解法を知っていることで問題の根本に迫ることができるのです。
 そこで、日生学園では、「真のゆとりの教育」とは、数学の諸分野の基礎を幅広く学習することで、多面的な発想力を育てて、それによって、多方面からの問題の解法を見い出すことであると考えています。様々な切り口からの解法が分かることこそが本当の「ゆとり」であると考えています。
 数学の学習で最も大切な時期は、中学1年から2年であると考えています。この数学の学習のスタートラインが大切なのです。小学校で学習した算数は量的な思考です。それに対して数学は質的思考です。算数と数学は根本的に違うことをまず生徒に意識させる必要があります。
 算数に対する苦手意識を持っている生徒には、違うものとして新しいスタートに立たせてやることが大切です。算数が得意であった生徒にも充分な注意が必要です。いつまでも算数的思考にしがみつくことのないようにしてやらなければなりません。その意味では、数学の苦手であった生徒も得意な生徒も、皆が同じスタートラインに立っていると言えるのです。全員がこれから出発との意識を持たせてスタートを切るのです。
 数学の学習は、「授業→宿題→小テスト→未消化の生徒の個別指導」といった流れで進められます。
 授業ではノートの取り方から教えます。消しゴムをなるべく使わないこと、板書以外の口頭での説明の要点のメモ書きなども指導します。
 宿題は、毎朝担任にノートを回収してもらいます。これが教科担当者に渡されて、答え合わせをして返却します。これによって一人ひとりのつまづきの箇所を知ることができて、次の授業や個別指導の教材となるのです。
 宿題で間違えた問題については、次の日までに、「どこを、何故間違えたのか」を自分でチェックさせて、もう一度解答を書かせます。その時には、自分が間違った解答を消さないように指導しています。どこがどう違うのかを確認することが大切なのです。

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