個性を育てる教育(4)

−色々やってみる−
 


 個性を育てることが難しい時代です。自分の個性とはこれだと最初から分かっている人などいません。使っているうちに出てくるのが能力であり個性なのです。これだと分からないのですから、個性を見つけるためには色々なことをやってみる必要があるのです。経済がこれだけ発展し、サービスも多角化しています。お金さえ出せば色々やってみることができる社会になりました。その意味では、個性を発露させる環境が整っているとも言えます。やってみようと思いさえすれば、本当に色々なことができる時代です。私のような団塊の世代の人間にとっては羨ましい限りです。
 しかし、残念ながら現実はと言えば、個性を育てていない人が実に多いのです。機会を作りだすチャンスが増えているはずなのに、逆に個性を育てることが難しいのが現実です。
 それは何故かと言えば、個性を育てようという願望が出てこない環境が子供たちを取り巻いていることにあると思うのです。
 日生学園に入学してくる生徒の多くが、入学当初はほとんど何にも興味関心を示しません。クラブ活動は全員加入だからと、クラブを選択させるのも最近は一苦労です。ところがしばらくすると色々なことに関心を示し始めます。クラブだけではなく、様々な寮サークルにも参加するようになるのです。
 何故かと言いますと、何もしないでいると、自然の中での生活は退屈なのです。テレビもありますが、見る時間は制限されています。のべつ幕なくCDを聞いているわけにはいきません。何か打ち込むものを見つけないと、時間はなかなか過ぎないのです。
 テレビやゲーム、漫画にCDと 囲まれていると、時間はどんどん過ぎていきます。個性を育てるために何かやってみようなどと考えもしなくなってしまいます。受け身の刺激だけで満足してしまうのです。
 学校でのクラブ活動や様々な行事も最近はだんだんスリムになってきました。個性を育てる機会は確実に減少してしまっているのです。使わなければ出てこないのに、使わないで生活できるのですから、こんな不幸なことはないのです。この世の中で、自分にしかないという個性を与えられて生まれているのに、その個性を発見もできないし、使うこともできないなどとは。そうではありませんか。
TOPへ戻る次のページへホームページへ戻る



このホームページは、学校法人日生学園により運営されています。
このページに関するお問い合わせは、
日生学園ホームページよりお願いいたします。