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チューター制度



 イギリスのパブリック・スクールの寮は一人のハウスマスター(寮監)の下にだいたい50名程の生徒が一つのハウス(寮)で生活しています。そしてその寮に、何名かの主要教科の先生方が学習の個別指導の為に訪れます。彼らがチューターと呼ばれています。日本語で言えば個別家庭教師です。この制度は、給料の低かった教員の為に考案された制度で、隠れて家庭教師のアルバイトをしなくても、自分の学校の生徒の家庭教師をすることで一定額を保証するために編み出されたものです。日生学園でもこの制度を導入しました。
 昼間授業を教えている教師が、自分の担当するクラスの生徒のいる寮に夜行きます。そして、学習が不十分な生徒を集めての補習、生徒の個々の質問に答える、生徒の個別自習課題の進展具合の確認、等々の仕事をします。このシステムは中学時代不登校であった生徒を受け入れるようになると、大きな威力を発揮しました。授業で中学の内容を復習しながら進めると言ってもこれには限界があります。1年間に学習せねばならないことは決まっているのですから。特に中学の学習に空白がある彼・彼女の為にはどうしても個別の学習指導が欠かせないものになります。例えば中学1年の英語の問題集が自習の中心になる生徒もいるわけです。こうなると、中学の総復習がテーマの寮内補習も大切なものになるのです。こうした仕組みがあるから、中学時代に不登校であった生徒を受け入れることが可能なのです。日生学園に入学した不登校生徒の多くが難関と呼ばれる大学に合格する秘訣がここにあるのです。
 チューターが担当するのはこうした学習が遅れている生徒に限りません。大学受験の為の問題集で躓いている生徒にも対応するのは当たり前です。あのチューターの先生のお蔭で、大学の門をくぐったと言う卒業生も多いのです。
 自分で言うのも可笑しいのですが、本当に日生学園の先生は頑張ってくれています。基礎的学習から応用まで、そして個別指導に補習にと。生徒が伸びてくれるのが楽しいのです。5月の末には全校生が漢字検定に挑みました。中学1年の4級から2級まで、それぞれ受験する級が違います。10日程前から、チューターがそれぞれ級の担当を決めて、過去の出題問題演習を毎日やってくれました。成績の悪い生徒には何回も応用問題をやらせてくれました。多くの生徒が合格する自信を持って試験を受けました。6月に入ると今度は英語検定対策に取り組んでくれています。これも中学生が受験する5級から1級まで。各級毎に徹底して学習を進めてくれています。
 チューターが中心になりながら、寮で一斉に学習を進めることで、いわゆる落ちこぼれをなくして、皆が前進することができるのです。これが日生学園が短期間に実力を伸ばす基本のシステムなのです。
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