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規則正しい生活



 日生学園では生活のリズムを大切にしています。決まった時間に起き、軽く運動してから朝食。決まった時間に夕食を食べて、入浴し、一斉に自習に入り、決まった時間に寝る。これを繰り返すのです。日曜日も普通の日よりほんの少し起床時間を遅らせるだけ。とにかくリズムを大切にしています。「今日は食事が食べたくないから朝食を抜きます」は許しません。「今日は勉強したくないから自習をしません」も許しません。太陽が昇り、太陽が沈む、そのリズムと同じリズムで生活するようにしています。これこそが大切なのです。リズミカルな生活時間の構造をたてることで、正しい食生活を送らせることで、正しい生活環境が築かれていくのです。
 都市生活が多くの人々の精神に不安を与えています。その原因は様々ですが、その中で最も重要なのが、この生活のリズムです。夜何時までも刺激を与えつづける都会が、人々の生活リズムを狂わしてしまっているのです。ここから多くのストレスが生まれてくるのです。
 日生学園に入学した生徒が先ず戸惑うのがこの規則正しい生活です。中学時代不登校で昼夜逆転してしまっている生徒だけではないのです。多くの生徒が、この生活が辛いとこぼすのです。日本人か抱えている問題の深さを示しています。中には、「日生学園には自由がない」と言う生徒がいます。よく聞いてみると、この規則正しい生活が駄目だと言うのです。起きたいだけ起きていて、寝たいだけ寝ることが自由だと言うのです。多分その生徒の家庭では、その理屈が通っていたのでしょう。日生学園では通りません。健康な生活をすることが正しいのです。夜更かしをすることは正しくないのです。正しくないことを認めないのが正義なのです。正しい生活をして健康な身体を手に入れることが自由なのです。そのことによって自分の持っている力を発揮できるのですから。自分が持っている力を発揮することを妨げるものと戦うのが自由の本質です。夜更かしをし、不規則な生活を送り、食生活を狂わせることは、自分を発現しようとする働きを阻害するものなのです。ですからその声に従うことは不自由に従うことなのです。自由の敵なのです。
 そうやって入学当初ブウブウ言っている生徒も1ヵ月も過ぎるとこの生活に慣れてきます。体調が良くなってくるのが実感できるようになります。不登校で家に籠もってしまって生活のリズムを狂わしていた子も、身体に清気が蘇ってきます。身体の中から立ち上がろうとするエネルギーが湧いてくるのです。
 毎日決められた時間勉強していると、勉強に対するやる気も湧いてきます。中学時代成績が低かった子や不登校であった子の多くが自分に対する自信を喪失しています。そうした子たちが、次第に「やればできる、やらなかったからできなかっただけ」だと分かってくるようになるのです。
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