
21世紀は工学の時代だと言われます。ロボット工学やロケット工学、電子工学に情報工学、そして更には、21世紀の目玉になると考えられている遺伝子工学があります。アポロ計画に参画していた工学の専門家達が始めた金融工学もビジネスの中核を占めるようになりました。その工学の基礎となる学問は数学です。そうであるならば、21世紀を制するのは数学教育であるとも言えます。

IT関連のソフト開発を手広く行っているシスコ・システムズがインドにソフト開発の技術者養成のためのセンターを作るそうです。なぜインドなのでしょうか。インドの数学教育が群を抜いているからです。インドの数学教育は計算を主体としたものではありません。証明を主体にした教育です。数学的な論理思考力を育てる教育です。だから現在でも多くの技術者を生み出しているのです。
工学の世紀に生き残るためには、インドの数学教育を学ぶ必要があるのです。学校における数学教育を抜本的に見直す必要があるのです。ビジネスマンになるから数学はいらぬとは言っておれぬ時代になるのです。

ところが、ご存知の通り、文部省は算数や理科の学習内容を3割カットしようとしています。しかも、算数でカットされる箇所の多くが数学的な論理思考力を育てるために必要な部分です。何を考えているのやらです。日本を二流国・三流国にしたいのでしょう。
日生学園は文部省の逆の道を進みます。数学教育を重視する方向で進みます。単に今までの延長でなく、数学的思考力を育てる方向で進みます。その第一歩として今年度実施したのが「学内数学オリンピック」でした。大学入試への対応も片目で眺めながら、工学の世紀に対応できる自在の育成を、もう一方で追い求めていきたいと考えています。受験では数学が不要だからと言える時代ではないことを生徒に説きながら進めていきます。